いよいよ、職務経歴書のメインの項目、職務内容の書き方についてです。
一般的に職務経歴書はA4の2ページ程度が適当とされています。
その中で、職務内容は大半を占める項目なので、正しくしっかり書かないといけません。
しかし、あなたの経験によっては、適した書き方が異なります。
そこで、まずは、職務内容のフォーマットを決めるところから始めましょう。
なお、今回の職務内容の書き方は、「キャリアの棚卸しをしよう」のページの続きになっているので、併せて見てください。
職務内容のフォーマットを決める
職務経歴書は自由書式なのですが、一定のフォーマットに沿って書くのがセオリーです。
特に職務経歴書の中核にあたる職務内容は、各々の職歴によって書き方が異なります。
そこで、次の5つのフォーマットを確認しておきましょう。
- 編年体式
- 逆編年体式
- キャリア式
- プロジェクト式
- ハイブリッド式
編年体式
時系列で経歴を書くスタイルです。順を追っていけるので、どのようなプロセスで経験を積んでいったのかが分かります。
一つの会社で長年勤めている人や、転職回数の少ない人がよく利用するフォーマットです。
逆編年体式
最新の経歴から過去に向かって書くスタイルです。
あえて逆の時系列から書くと、最新の経歴が目立つので、最もアピールしたい経歴が最新のものである場合に適した書き方です。
外資系企業に応募する時によく使われます。
キャリア式
職種・分野ごとに経歴をまとめて書くスタイルです。
転職回数が多い人、1社に長く勤めている人、複数の職種を経験している人におすすめの書き方です。
志望先の職種に対して強くアピールしたい経験がある時にピッタリですね。
働いていない期間がある場合にも、ブランクを感じさせなくするため、おすすめの書き方です。(逆に疑われることもある)
例えば、計4社のうち、3社で営業職を経験し、1社でマーケターを経験しているとします。
最初に、4つの会社の経歴を時系列で書きます。次に、職種ごとに仕事内容の詳細と成果・実績をまとめて書いていきます。
プロジェクト式
プロジェクトごとに職務内容を記載していくスタイルです。
このフォーマットに向いている人は、コンサルタントやエンジニアです。
ハイブリッド式
編年体式とキャリア式の両方を用いて書くスタイルです。
自分に合った職務内容のフォーマットをダウンロードする
前章では、職務経歴書の職務内容のフォーマットの種類について学びました。自分がどのスタイルで行くか決めることができたと思います。
そこで、自分に合った職務内容のフォーマットがある職務経歴書をダウンロードできるサイトを紹介します。
編年体式、逆編年体式、キャリア式があるサイト
全タイプがあるサイト
編年体式、キャリア式があるサイト
編年体式の職務内容の書き方(見本付き)
自分に合ったフォーマットを選んだら、職務内容の作成に移りましょう。
ここでは、編年体式を例に挙げて、解説します。
在職期間、職位などの記入
まず時系列に勤めていた会社ごとに大項目を取り在籍期間及び職位などを記入します。
もし可能であれば在籍した会社の概要(正式名、事業内容、従業員、資本金、売上高)などを書いてもいいかも知れません。そうすることで、所属していた会社を客観的に分析する能力があるという印象にもなります。
例えば、先ほど記載した例、「2009年-2012年R株式会社流通業界プロジェクトマネージャー」についてですがの場合は以下の通りです。
事業内容:ソフトウェアエンジニアリングなど、従業員:5000人、資本金:200億円、売上高:100億円
社内での職務内容、実績をまとめる
社内での職務内容、実績をまとめます。
これは、いろいろなまとめ方があるかと思いますが私はプロジェクトごとにまとめるのがよいと思います。
沢山ある場合には、代表的なエピソードも多いものや応募するポジションにあったプロジェクトを詳細を記載し後はプロジェクト名のみ書くことをお勧めします。(それでないと職務経歴書が数十ページになってしまいます)
先ほどの記載例「顧客海外支店開設プロジェクト」を使うと以下のようになります。
20プロジェクト(xxxプロジェクト、xxxプロジェクト、、、顧客海外支店開設プロジェクト)
プロジェクト一例
「顧客海外支店開設プロジェクト」売上8000万円、期間一年間
概要
流通業x社のアジア4カ国展開支店開設に全てのプロジェクトを管理するプロジェクトマネジャーとして携わる。
具体的内容
各国での不動産、通信回線、工事、必要機器発注、インターネットページ開設、法的手配全てをx社の代行として行い納期以内に全ての支店を開設するために現地のステークホルダー、時間などの含めたプロジェクト管理を行った。
結果
様々な問題を乗り越えて納期を守ることができたため、顧客社長賞を頂いた。
これらを、アピールしたいプロジェクトの数だけ記載していきます。問題点などを解決することができた場合にはその旨も詳しく書いてもよいでしょう。
注意点としては、短く、応募ポジションに関連する事項のみ書くことです。長すぎて読んでもらえないと残念ですし。
その点、転職エージェントを使えば、客観的に削っても良い点、追加したほうがよい点を指摘してくれるので便利ですね。