ハローワークのホームページにも職務経歴書のテンプレートがあります。
もちろん、全てのハローワークのサイトにあるわけではなく、また地域ごとに充実度も違います。
そこで、各ハローワークで提供している職務経歴書テンプレートとカスタマイズの参考になる解説をまとめました。
ハローワークの職務経歴書テンプレートで充実しているのはどこ?
全体を見た上で、特に、ハローワークインターネットサービスや神奈川ハローワークはかなり充実していると言えます。
ただ、全般的に見てみると転職エージェントや転職・求人サイトで提供されているものと比べて、各ハローワークが提供している職務経歴書のテンプレートは物足りないです。
もし、きちんとした職務経歴書を作成しようとするのであれば、転職エージェントや転職・求人サイトで提供されているテンプレートを利用して作成する方が良いでしょう。
ハローワークは仕事に就くための各種サポートをしてくれるところなので、むしろ自分である程度書き上げた職務経歴書を相談員の方に見てもらったり、応募書類の書き方セミナーがあれば参加するなど積極的に活用すべきです。
こういった就業サポートは転職エージェントでも提供していますが、人材を企業に紹介して成り立っていることを考えると、ハローワークの方が自分のペースで相談できるという利点があります。
転職エージェントもハローワークも無料で利用できるのでケースに応じて使い分けてみてください。
職務経歴書のテンプレートを提供しているハローワークの一覧
職務経歴書のテンプレートを提供しているハローワークを以下にまとめました。
- ハローワークインターネットサービス
- 神奈川ハローワーク
- 大阪ハローワーク
- 高知ハローワーク
ハローワークインターネットサービス
ハローワークインターネットサービスのウェブサイトでは、職務経歴書の作り方のパンフレットが分割版と全体版の両方ダウンロードできます。
神奈川ハローワーク
神奈川ハローワークのウェブサイトには、職務経歴書を作成する上でのアドバイス、職務経歴書の経歴別の記入例、添え状を書く時のポイントや履歴書の書き方などのその他ファイルがあります。
大阪ハローワーク
職務経歴書の作り方のパンフレットはハローワークインターネットサービスと同じものです。大阪ハローワーク独自のものとしては、職務経歴書マスターシートという職務経歴書の作成を助けるPDFがダウンロードできます。マスターシートを埋めていくと職務経歴書の作成がしやすくなるのでおススメです。
高知ハローワーク
高知ハローワークのウェブサイトには、職務経歴書作成のメリットや、書く時の基本事項、作成にあたってといったアドバイスやチェックポイントが掲載されています。職務経歴書のサンプルは手書き用紙がダウンロードできます。
ハローワークと併用すると良いサイト・転職本
ハローワークと併用すると良いサイト・転職本をまとめました。
- リクルートエージェント
- 転職と副業のかけ算
リクルートエージェント
テンプレートが入手できるサイトはたくさんありますが、その中でも総合転職エージェントのリクルートエージェントを併用するのがおすすめです。
サイト上には84職種+αの見本があり、個別ページでは職務経歴書の作成ポイント(一部除く)が書かれています。無料会員登録をしなくてもサンプルをダウンロードすることができます。質も非常に高いです。
作成した職務経歴書とともにリクルートエージェントに登録すれば、転職サポートを受けることができ、書類選考を突破するための添削アドバイスをしてくれるので、おすすめです。
転職と副業のかけ算
また、サイトではなく、転職本を参考にして職務経歴書を作成するのもありです。
特におすすめの本が、「転職と副業のかけ算」です。この本は、職務経歴書の書き方に特化した本ではないのですが、15ページほどを割いて、職務経歴書のキャリアサマリーと、職務内容・実績の書き方を解説していて、とても参考になります。
著者の方が転職4回(現在は5回)と世間一般ではジョブホッパーと呼ばれるほど転職していますが、キャリアアップと年収アップを全ての会社で実現しています。本全体を読むとその価値観・行動をインストールすることができるので、転職を成功させたい人は一度読んでおいた方が良いです。
ハローワークの職務経歴書テンプレートの解説
ここからは、各ハローワークサイトの職務経歴書テンプレートの解説をしていきます。
- ハローワークインターネットサービスの職務経歴書テンプレートの解説
- 神奈川ハローワークの職務経歴書テンプレートの解説
- 大阪ハローワークの職務経歴書マスターシートの解説
- 高知ハローワークの職務経歴書テンプレートの解説
ハローワークインターネットサービスの職務経歴書テンプレートの解説
ハローワークインターネットサービスが提供している、職務経歴書の作り方パンフレットには8つのテンプレートがあります。
同職種転職、異職種転職、転職歴が多い人、派遣就業経験者、アルバイト就業経験者、職歴の中でアピールできる要素が少ない人、同じ会社で長く勤めていて初転職の人、職歴が短い人とバラエティーに富んでいるところは他のテンプレート提供サイトではなかなか見られない部分です。
ただし、ハローワークで提供されているものをそのまま使うと物足りない部分があるので、カスタマイズをしないといけません。そのカスタマイズの参考になる解説を以下にまとめたので上手に活用してください。
同職種転職(編年体式)
同職種転職(編年体式)の職務経歴書テンプレートでは、想定されている人物というのが、デザイン専門学校卒で印刷会社勤務の同職種転職希望者です。
内容はどうなっているのかというと、応募職種、最終学歴、職務経歴、活かせる能力、志望動機で構成されています。
残念なのは、職務要約が書かれていないことです。時系列で、勤めていた会社ごとに業務内容とどれくらいの経験があるのか、可能であれば成果を交えて書くと、アピールになります。
このテンプレートは編年体式で書かれているのですが、最近の職歴をアピールしたいのであれば、逆時系列で書くと良いでしょう。
志望動機のところは、自己PRを書いても構いません。むしろその方が一般的です。自己PRを箇条書きで、エピソードを交えて書く時は、活かせるスキルを箇条書きだけにしておいて見やすさのバランスを取るようにしましょう。
異職種転職(編年体式)
異職種転職(編年体式)の職務経歴書テンプレートは、志望動機、職務経歴、活かせる能力、自己PRという構成になっています。
このテンプレートは、衣料品販売から介護職への転職を考えている人を想定して作れらています。異職種転職なので、志望動機を最初に持ってくるというのはありです。
逆に活かせる能力・自己PRは書き換えた方が良いです。「お客様の立場に立った観察力・コミュニケーション能力・接客の技術」のところをもっと深く掘り下げて、どういう背景で、どんな課題があって、どういう行動を起こして、成果につなげたのかを書くと、アピール度が強くなります。
転職歴が多い人(キャリア式)
転職歴が多い人(キャリア式)の職務経歴書テンプレートは、略歴、職務経歴、取得資格等、仕事への姿勢という構成になっています。
略歴は別の言い方をすると職務要約ですが、良く書かれていると思います。
職務経歴も表を使っていて見やすいです。
資格も取得年月を添えて書かれているので問題ありません。
気になるのは、仕事への姿勢です。自己PRなのか志望動機なのかはっきりしない内容ですが、冒頭の略歴で「技術指導主任」をアピールしているわけですから、そこについて深く掘り下げた自己PRを書くべきです。どういう指導ができるのか、それはどういう背景で培われたのか、課題や解決するための行動をどうとったのか、そしてどういう風に活かしていきたいのかをまとめて書くと良いでしょう。
派遣就業経験者(フリースタイル)
派遣就業経験者(フリースタイル)の職務経歴書テンプレートは、応募職種、志望動機、職務経歴、取得資格等、活かせる能力という構成になっています。
正社員になるために書かれているので、志望動機が冒頭にくる形はありです。人事もなぜ正社員になりたいのかを知りたいからです。
このテンプレートで気になったのは、職務経歴です。業務内容があまりにもあっさりと書かれているので、もったいないです。営業のように成果を表しにくいですが、伝票起票にしても、データ入力にしても、どれだけの量をこなしていたのかを書けば事務処理能力をアピールできます。その詳しいエピソードを活かせる能力のところで書くことによって、アピールに厚みが増します。
※派遣経験者の職務経歴書テンプレートをもっと知りたい人は、「派遣経験者向けの職務経歴書テンプレートを探す」も参考にしてください。
アルバイト就業経験者(フリースタイル)
アルバイト就業経験者(フリースタイル)の職務経歴書テンプレートは、職務経歴、取得資格、職務を通じて身につけた能力、自己PRという構成になっています。
このテンプレートで想定している人物は単発のアルバイトではなく、長期のアルバイトをしているので、アピールするところはあります。
それだけに職務要約が書かれていないのが残念です。販売店店員、飲食店店員、倉庫管理の各経験を時系列で成果や得たスキルを交えながら書くと良いでしょう。
職務経歴、職務を通じて身につけた能力はよく書かれています。
しかし、自己PRが貧弱です。最初にセールスポイントを書かないとアピールになりません。店員時代の新人教育やスタッフ指導の経験が最もアピールできそうなので、それを書くべきです。具体的には、セールスポイントが得られたきっかけ、困難なこと、どう乗り越えたのか、そのスキルをどう活かせるのかを書けば、強力なアピールになります。
※アルバイト経験者の職務経歴書テンプレートをもっと知りたい人は、「アルバイト経験者向けの職務経歴書テンプレートを探す」も参考にしてください。
職歴の中でアピールできる要素が少ない人(編年体式)
職歴の中でアピールできる要素が少ない人(編年体式)の職務経歴書テンプレートは、志望職種、志望動機、職務経歴、取得資格等、自己PRという構成になっています。
このテンプレートは、職歴に難のある販売店員志望者を想定しているのですが、志望動機が「好きだから」というのはやはり弱すぎる理由です。
「ファッションやコミュニケーションが好き」という人はいくらでもいるわけで、そこからもう一歩踏み込んだ理由が欲しいです。
例えば、志望先の競合の店舗を調べて、良いところ・悪いところを比較していって、志望先ではこうすると売れるとか、こういう接客の仕方をすると良いとか、本気で志望していることが伝わるようなエピソードを作るべきです。
自己PRも3つに分けて記載しているのはよいのですが、職歴に難があるわけなので、1つに絞って書いてもよいでしょう。
「流行ファッションに敏感」であれば、研究・観察したことをSNSやブログで発信して、非常に多くのアクセスを集めたとか、実店舗への集客にもつながりそうな経験を書けば、欲しい人材だと思ってもらいやすいです。
同じ会社で長く勤めていて初転職の人(逆編年体式)
同じ会社で長く勤めていて初転職の人(逆編年体式)の職務経歴書テンプレートは、職務経歴、取得資格等、人脈、活用できる知識・能力という構成になっています。
このテンプレートは逆編年体式で、最新の職歴をアピールしたいという狙いがあるのですが、それができていません。
まず、職務要約がありません。経験豊富であるなしに、書くべきです。
例えば、「入社から5年間、経理事務に従事し、平成△年から△年間は営業企画係長として20%のコスト削減に成功。平成×年から×年間は総務課長としてペーパーレス化に貢献してきました。無駄を省くことが得意です。」というような職務要約を書くべきです。
こうすれば、最新の職歴である総務課長としての実力をアピールできます。
後もったいないのは、活用できる知識・能力の欄です。箇条書きで書かれているだけで、それが得られた理由やエピソードがありません。
以上の改善をすれば、職務経歴書の枚数は2枚になり、経験豊富だと思ってもらえるでしょう。
職歴が短い人(編年体式)
職歴が短い人(編年体式)の職務経歴書テンプレートは、応募職種、職務経歴、取得資格、活かせる能力・スキル、自己PRという構成になっています。
職歴が短いので、職務要約は逆に書かない方がいいでしょう。そういう点では、このテンプレートは、よくできています。
敢えて言うのであれば、自己PRを冒頭に持ってくるのもありです。
この職務経歴書で書類選考が通過するということは、採用しようとしている側も、なぜ早期に辞めたのかという理由と活かせそうな能力があるということを知りたいはずなので、面接の際に用意しておくべきです。
※職歴が短い人の職務経歴書テンプレートをもっと知りたい人は、「第二新卒向けの職務経歴書テンプレートを探す」も参考にしてください。
神奈川ハローワークの職務経歴書テンプレートの解説
神奈川ハローワークには、職務経歴書の記入例として5つのテンプレートがあります。ひとつの会社に勤務・初めて転職する人、アルバイトやパートの経験が多い人、派遣社員等による期間雇用が多い人、前の会社を退職後しばらく無職だった人、ひとつの会社に長く勤めてきた人となっており、ハローワークインターネットサービスと同様に複数の書式・キャリアで提供されているのでバラエティーに富んでいます。
活用の仕方もハローワークインターネットサービスと同じで、そのままでは使えないので、以下にまとめられた解説を参考にしてカスタマイズしてください。
ひとつの会社に勤務、初めて転職する人(逆編年体式)
ひとつの会社に勤務、初めて転職する人の職務経歴書テンプレートは、逆時系列式で、最新の職歴をアピールする形になっています。
構成は希望職種、志望動機、職務経歴、自己PRとなっていて、志望動機を冒頭に持ってくるのが特徴です。
このパターンもありなのですが、職務要約を冒頭に持ってくるのが一般的です。
このテンプレートで秀逸なのが、職務経歴の欄で、キャリア式のパターンも例示している点です。転職歴が多い場合にはキャリア式の方が良いでしょう。
自己PRに関しては、学んだとか自負したとか、自己満足の内容しか書かれていません。
セールスポイントは何か、それを培った背景、どんな問題があって、どう解決したのか、そのスキルをどう活かせるのかを書いた方がアピールになるでしょう。
全体としては、各項目ごとに記載のポイントが書かれていて、採用担当者がどんな人物を求めているのかも書かれているので、役に立ちます。
アルバイトやパートの経験が多い人(編年体式)
アルバイトやパートの経験が多い人の職務経歴書テンプレートは、編年体式で書かれています。
構成は、希望職種、志望動機、職務経歴、自己PRとなっていて、正社員雇用の経験が無い人を想定して作られているためか、自己PRの部分が多めになっています。
自己PRはコーディネート力をセールスポイントにしていますが、文章を見ると2段落目に書いてあるので、読み進めないと分かりません。
セールスポイントは最初にバチッと書き、「それは海外旅行の経験から得られた。ファッションセンスを磨くためにアルバイトでためたお金でヨーロッパを自炊して見て回った。現在の勤務先では商品陳列に問題があると思い、魅せ方を工夫した。その結果、リピーターも増えた。このリピーターが増えるようなコーディネート力を御社で活かしていきたい。」という形で書くと魅力的なスキルを持った人材だと思ってもらえます。
志望動機もそのスキルを活かしたいという形で展開するともっと良くなります。
派遣社員等による期間雇用が多い人(逆編年体式)
派遣社員等による期間雇用が多い人の職務経歴書テンプレートは、逆時系列式で書かれています。
吹き出しに書かれている説明にあるように、最近の経験が応募職種に近いのであれば、逆時系列式で書いた方がアピールしやすいです。
このテンプレートは、希望職種、志望動機、職務経歴、自己PRという構成になっていますが、アルバイト経験者のテンプレートと同様に、自己PRのセールスポイントは読み進めないと分かりません。
「新しい仕事への対応力」を最初に書き、それを培った背景、どんな困難があって、どう解決したのか、このスキルをどう活かしていきたいのかを書かないと魅力的な人材には映りません。
また、志望動機も、「そのスキルを活かしたい」から展開することによって、より洗練されたものになります。
前の会社を退職後しばらく無職だった人(編年体式)
前の会社を退職後しばらく無職だった人の職務経歴書テンプレートは、専業主婦から再就職をしようと考えている人物を想定して書かれています。
構成は、希望職種、志望動機、職務経歴、自己PRとなっています。
古い経験から記載する時系列式で書かれていて、退職後の活動もしっかりと書くことで、ブランクを感じさせず、有能な人材であることをアピールしています。
自己PRは「接客能力」をアピールしていますが、物語風に書かれているためか、埋没してしまっています。
やはり、最初にはっきりと「接客能力があります」と書いてしまった方が分かりやすいです。その後に、「その能力は前職で身に付けました。町内行事やPTA活動では、こんな問題がありましたが、こういう風に対応することで解決してきました。このスキルを御社で活かしていきたいです」とまとめるとアピール力の高い自己PRになります。
志望動機も同様に、「そのスキルを以下痛いと思い志望しました」から展開していくとより良いでしょう。
ひとつの会社に長く勤めてきた人(編年体式)
ひとつの会社に長く勤めてきた人の職務経歴書テンプレートは、50歳で早期退職した人をモデルに書かれています。
同業界同職種への再就職なので、テンプレートの内容も時系列式で書かれています。
また、このテンプレートに限らず、神奈川ハローワークの職務経歴書テンプレートに共通しているのが、職務要約ではなく志望動機を書いていることです。
職務経歴書には決まったスタイルはないので、この書き方でもOKです。
ただ、退職理由は職務経歴で軽く触れて、冒頭は職務要約だけにした方が良いでしょう。なぜなら、この志望動機は結論が先に来ていないからです。
また、内容もほぼ退職理由です。せっかく30年間の印刷営業経験があるので、それを活かしたいという形から展開した方がちゃんとした志望意欲を伝えられます。
この志望動機を書く前提として自己PRも分かりやすい内容になっていないといけませんが、このテンプレートではそうはなっていません。この自己PRであれば、「傾聴力を活かした営業が強み」という形でアピールしていった方が分かりやすいです。
大阪ハローワークの職務経歴書マスターシートの解説
大阪ハローワークで提供されている職務経歴書テンプレートは、ハローワークインターネットサービスで提供されているものと同じですが、職務経歴書の作成を助ける別冊ワークブックがあります。
この職務経歴書マスターシートですが、第1部と第2部に分かれています。第1部はマスターシートを作ろうというテーマで、ステップ1とステップ2に分かれています。
ステップ1では今までの勤務先の情報整理、職務内容と実績の振り返り、職務以外でアピールできることを探す、自分の能力を示す事実を整理するワークが用意されています。
ステップ2では、自分の長所・能力・強みの整理をするために、ステップ1で行ったワークからアピールできることを見つけて、見つからない時のワークも用意されています。
第2部はマスターシートを活用しようというテーマで、自己PRを考え、職務経歴書を下書きするというワークがあります。
それぞれのワークは注釈がついているので、どのように職務経歴書を作っていけばよいのかが分かります。
高知ハローワークの職務経歴書テンプレートの解説
高知ハローワークには1種類の職務経歴書テンプレートがあります。
この職務経歴書テンプレートは、希望職種、職務経歴、仕事を通じて身につけてきた職業能力、自己PRまたは仕事への姿勢で構成されています。
本屋での勤務経験のある人物を想定して書かれているようですが、8年間の経験があるにもかかわらず、内容が薄く見えます。
まず、職務要約が書かれていません。時系列で、どんな業務を担当し、どんな成果があったのかを書くと良いです。
自己PRに関しても、箇条書きで記載されていますが、その下に、セールスポイントが得られたエピソードを加えないと、アピール度が弱いです。
ハローワークの職務経歴書テンプレートの解説のまとめ
ハローワークインターネットサービスが提供している職務経歴書テンプレートは8つのパターンに分けて書いてあるため、求職者が自分の状況に合ったものに出会いやすいです。
この網羅性という点では、おすすめできます。
しかし、中身についてはそれぞれ改善しないといけない部分があるため、ベストな職務経歴書テンプレートとは言えません。
これは神奈川ハローワークや高知ハローワークが提供している職務経歴書テンプレートについても同じことが言えます。
具体的には、冒頭に職務要約を入れること、自己PRはセールスポイント(何ができるか)をはっきりさせることと、だらだらとした文章ではなくてセールスポイントにエピソードのセットを3つほど用意することで、全体的にアピール力の強い職務経歴書になります。
また、先述した解説を参考にしてもらいつつ、転職エージェントや転職サイトなどが提供しているテンプレートを併せて参考にすると、良い職務経歴書を作成できるでしょう。
職務経歴書を完成させたら内容をチェックしてもらおう
職務経歴書を完成させただけで満足してはいけません。少しでも書類選考に通過する確率を上げるためにしなければならないことがあります。それは内容をチェックしてもらうことです。
内容をチェックしてもらうためには転職のプロである転職エージェントに相談するのが最善です。特にパソナキャリアは丁寧な転職サポートに定評があるので、求人探しとともに相談してみましょう。
累計25万人にのぼる転職支援実績があり、転職ノウハウが豊富です。他の転職エージェントでは求職者と企業の担当が同じ人ですが、パソナキャリアでは分業制になっており、求職者とコミュニケーションを深くとることができます。そのため、求人マッチング度が高く、職務経歴書の添削や模擬面接も行ってくれるため、利用者の67.1%が年収アップの転職を実現しています。
およそ45歳未満の若手人材で正社員就職・転職を目指している人に就活・転活支援を行う専門のハローワークです。わかものハローワークは全国に28ヶ所、わかもの就職支援コーナーは29ヶ所あり、在職中の人でも利用できます。サービス内容は求職者に就職支援ナビゲーターが付く担当者制となっていて、就職支援プランに基づいて職業相談のアドバイスや履歴書・職務経歴書の作成指導・添削、模擬面接を無料で行ってくれます。
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各都道府県ではジョブカフェと呼ばれる地方自治体版のハローワークがあり、東京しごとセンターは東京都のジョブカフェにあたります。サービス内容は29歳以下の方向けのヤングコーナー、30~54歳向けのミドルコーナー、55歳以上の方向けのシニアコーナ―、女性再就職支援の女性仕事応援テラス、非正規から正社員を目指す方向けの各種サービスがあり、求人紹介、応募書類の添削、面接対策など就職・転職支援を無料で行ってくれます。